project

津田直 最新作
『やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる Eventually, Deer Become Men / Eventually, Men Become Deer』

2018年に出版したリトアニアを舞台にした写真集『Elnias Forest(エリナスの森)』に続く、鹿を巡る物語『やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる』。
写真家・津田直はReborn-Art Festival 2019への参加をきっかけに通うことになった石巻の牡鹿半島を拠点に、さらに北への旅を通じて鹿踊りと出会い、宮澤賢治のことばを辿った。鹿踊りは東北地方を中心に受け継がれ、豊作祈願、鎮魂、先祖供養のために踊られる。一針一針手縫いされた衣装を纏い、鹿角を頭に付けて舞う鹿子たちの姿。そこに津田は自然と人間の狭間を行き来する鹿の存在を見つめる。やがて、その眼差しはすすきの原や海へと向けられていく。
東日本大震災から10年を経て、津田は天災によって失われた土地、人々の魂に捧げる静かなレクイエムとして、本冊子を上梓。

著者プロフィール
津田直(つだ なお)
写真家。1976年神戸生まれ。 世界を旅し、ファインダーを通して古代より綿々と続く、人と自然との関わりを翻訳し続けている。文化の古層が我々に示唆する世界を見出すため、見えない時間に目を向ける。2001年より多数の展覧会を中心に活動。2010年、芸術選奨新人賞美術部門受賞。大阪芸術大学客員教授。主な作品集に『漕』(主水書房)、『SMOKE LINE』、『Storm Last Night』(共に赤々舎)、『Elnias Forest』(handpicked)がある。http://tsudanao.com

写真集概要
デザイン:須山悠里
発行:handpicked  info@hand-picked.jp
仕様:A5変形判(H210mm×W155mm) 中綴じ・蛇腹折り 40ページ
ISBN:978-4-9910162-1-9
日本語版のみ:2,530円(税込)
英訳入り:3,500円(税込)

《関連イベント》
「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」
2021年8月末をもって閉館となる福岡の三菱地所アルティアム、最後の展覧会。過去にアルティアムで展示し、さらなる活躍を続ける作家7名のグループ展にて、津田直氏が『やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる』を発表します。

会期・開館時間:2021年7月14日(水) − 8月31日(火)10:00 – 20:00
*会期中休館日なし
入場料:一般:400(300)円  学生:300(200)円
場所:三菱地所アルティアム(イムズ8F)
   〒810-0001 福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F(アクセスはこちら)
TEL:092-733-2050(10:00 – 20:00)
WEB:http://artium.jp/exhibition/2021/21-03-the-last-exhibition/
〈出品作家〉塩田 千春/淺井 裕介/潘 逸舟/津田 直/山内 光枝/鹿児島 睦/最果 タヒ

「ほんたうのいのちー鹿踊りを巡る旅」
岩手県遠野市の里山にある広葉樹の森を、「いのちを還す森」として手入れをしながら、仲間を募り、死生観と自然について知る・学ぶ・考える活動をしているハヤチネンダ。ハヤチネンダのンダ部 on WEB #04 オンライントークイベントに津田直氏が出演します。
(ハヤチネンダHPより)
今回のトークイベントでは、「やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる」の作品を中心にしたスライドショーとともに津田さんのお話を伺います。「写真家である前に翻訳者でありたい」という津田さんが、「 ほんたうのいのち」についてどんなことを語るのか、この一夜はきっと、あなたの<いのち> の物語の新しいページを開くような時間になることでしょう。
日 時:2021年7月17日・土曜日・19:00〜20:30(終了後21:00までの放課後部活を予定)
場 所:オンライン(Zoomを予定)※見逃し配信あり
参加費:無料(ご招待 学生の方・山ノ上倶楽部会員)
     1,000円(参加)2,000円(参加+応援)3,000円(参加++応援)
申込み: https://ndabu-onweb-04.peatix.com/

ハヤチネンダHP:https://hayachinenda.org/

Elnias Forest

1900.09.14

津田直
『Elnias Forest』

歩くことを通して、自然と人間との関係にひとつの文化として向き合い続けてきた写真家・津田直の新作。
北東ヨーロッパ バルト海に面する美しい小国リトアニアへの旅を重ねながら、4年に亘り撮影を続けた。
古より途切れることなくみえない糸として受け継がれてきたリトアニアの文化を見つめ、写し撮った写真集。

著者プロフィール
津田直(つだ なお)
1976 年神戸生まれ。2001 年より多数の展覧会を中心に活動。
2010 年、芸術 選奨新人賞美術部門受賞。大阪芸術大学客員教授。主な作品集に『漕』(主水書房)、 『SMOKE LINE』、『Storm Last Night』(共に赤々舎)、『SAMELAND』(limArt)など多数。

写真集概要
デザイン:須山悠里
発行:handpicked  info@hand-picked.jp
仕様:A4変形判(H290mm×W200mm) 上製本 128ページ フルカラー(日英)
ISBN:978-4-9910162-0-2
6,050円(税込)

『津田は、これまでも異端の地を旅してきた。しかし、それは異端であることが理由だった訳ではなく、「消えゆくものを、写真を通してつなぎ止める」という揺るぎない姿勢を貫くとき、モロッコやモンゴルの山峡、北極圏、ヒマラヤ、ミャンマー、沖縄などの奥地にたどり着いたのは必然だった。津田を呼び寄せた、消えゆく「もの」とは何であろう。それは、「文化」という言葉に近いかもしれないが、一語では到底括りきれるものではない。それは、言語化すればこぼれ落ちてしまう「何か」、決定的瞬間をとらえた1枚だけでは語れない「何か」である。津田はこうした形を持たない「何か」を、口承のように、余白や間(はざま)、象徴を織り交ぜながら記録する。口承に用いられる言語は場所や時代が変われば理解は難しいかもしれないが、写真という視覚言語は時空を超えるだろう。津田の写真は、時と、場所と、私たちがすべて一本の線で結ばれていることを静かに告げている。』

展覧会『エリナスの森』テキストより抜粋
インディペンデント・キュレーター 菊田樹子

写真集刊行記念写真展

三菱地所アルティアム
2018年4月28日(土) − 5月27日(日)
福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F

evam eva yamanashi 形
2018年6月9日(土)—7月16日(月・祝)
山梨県中央市関原 885

森岡書店
2018年6月19日(火)—24日(日)13:00-20:00
東京都中央区銀座 1-28-15 鈴木ビル

銀座 蔦屋書店
2018年6月25日(月)—7月23日(月)
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZASIX6F